ダイエット外来で処方される抗肥満薬について・簡単に痩せられるのか?

岡山倉敷ダイエット外来

今回は「ダイエット外来」を利用する上でのメリット・デメリットについて解説していきます。「ダイエット外来」というと医療機関になるので、安心される方も少なくないのではないでしょうか。どんなダイエット方法もメリットばかりではありませんので、メリット・デメリットを知ったうえでダイエット方法を選択して頂ければと思います。

■1.ダイエット外来とは

ダイエット外来とは、「肥満を解消あるいは改善するための外来」です。

肥満を解消あるいは改善するための食事療法、運動療法を指導し、必要に応じて抗肥満薬を処方します。

麻布医院より引用

上記のように食事療法と運動療法の指導を受けつつ、抗肥満薬(サノレックスやゼニカル)などを併用しながらダイエットに取り組む方法になります。医師や管理栄養士のもどで指導を受けると体調不良などを引き起こした際に、すぐに相談できるのは非常に大きなメリットではないでしょうか。

■2.ダイエットを成功させるために必要な事は?

ダイエットはエネルギー保存の法則になります。この法則さえ厳守できれば体重を減らすことが出来ます。ただし、体重が落ちる場合にカラダに起こる事を忘れてはいけません。あなたがダイエット(ここでは減量という意味で使っています)をする理由は何でしょうか。

●#2-1あなたがダイエット(減量)をする理由は?

  1. 健康を害する可能性がある:もしあなたが健康を害する可能性があるほど肥満がある場合は、医療機関でのダイエットを検討する方法もアリだと思います。早急にダイエットに取り組み肥満を解消して、身体への負担を軽減してあげましょう。
  2. 体型を変えたい:減量を頑張って目標の体型がある方は、現在解明されている減量時に身体に起こる事を知っておく必要があるでしょう。大切な事はあなたにとっては「体重が落ちる=成功」ではないかもしれないという事を知る必要があります。

●#2-1ダイエット(減量をする際に身体に起こる事を知っておこう)

体重が落ちる際には大まかに分けて以下の事が身体に起きます。例:体重が落ちる際に身体に起きること。

  1. 体脂肪↓
  2. 水分量↓
  3. 筋肉量↓

体重が落ちる際には上記の内容が身体からそれぞれ減少します。引き締まった体型に変えて行くためには体重減少時に出来るだけ体脂肪を落とす必要があります。体重ではなく身体の体脂肪をどれだけ落とせるのかが、引き締まった体型を作るために重要な事になります。食事療法だけで減量をしてしまうと筋肉量も大きく減少してしまう為、引き締まった体型を作る事が出来ません。

■3.引き締まった体型を作るために必要なこと

これはズバリ「食事管理+筋トレ」になります。減量中に筋力トレーニングを行うことで、身体に「この身体には筋肉が必要だ」という刺激を与え続ける事で、身体の筋合成が高まり体脂肪が落ちていきます。

筋合成を高めるためには残念ながら筋力トレーニングを行う以外に方法が今の所見つかっていません。引き締まった身体になりたい方は筋力トレーニングは必須になるという事です。

■4.ダイエット外来で処方される抗肥満薬について・サノレックス(マジンドール)・ゼニカル

抗肥満薬について少し解説させて頂きますが、結論から言いますと「飲むだけで痩せる」と言うには少し言い過ぎかなと思います。薬を飲むことで、食欲を抑制する効果やゼニカルのように脂肪吸収抑制効果が期待できる薬が処方されていますが、「薬を飲むだけで好きなだけ食べられる」わけではありません。

●#4-1サノレックス(マジンドール)について

効果・効能

  • 食欲調節中枢や神経終末に作用し、食欲抑制作用などをあらわすことで肥満症を改善する薬
  • 食欲抑制薬(マジンドール)の代表的な商品名
  • 高度肥満症の食事療法の補助
  • 高度肥満症の運動療法の補助

日経メディカルより引用

用法・容量・注意点

本剤は肥満度が+70%以上又はBMIが35以上の高度肥満症患者に対して、食事療法及び運動療法の補助療法として用いる。
通常、成人には、マジンドールとして0.5mg(1錠)を1日1回昼食前に経口投与する。1日最高投与量はマジンドールとして1.5mg(3錠)までとし、2〜3回に分けて食前に経口投与するが、できる限り最小有効量を用いること。
投与期間はできる限り短期間とし、3ヵ月を限度とする。なお、1ヵ月以内に効果のみられない場合は投与を中止すること。

用法用量に関連する使用上の注意
食事量、体重の推移、食生活等に留意の上、常に投与継続の可否、投与量について注意すること。

本剤は、睡眠障害を引き起こすことがあるので夕刻の投与は避けること。

警告
本剤の主要な薬理学的特性はアンフェタミン類と類似しており、本剤を投与する際は、依存性について留意すること。また、海外においては食欲抑制剤の多くで数週間以内に薬物耐性がみられるとの報告がある。

本剤の適用にあたっては、使用上の注意に留意し、用法・用量、効能・効能を厳守すること。

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00007131より引用

依存性や副作用もあるようなので、用法には注意が必要になります。だからこそ医師の処方が必要になるわけですね。また、肥満度が70%以上やBMI35以上など厳しい処方条件があります。個人輸入などで手に入れる方法もあるようですが、あまりオススメは出来ません。サノレックスを使用する場合は医師の元使用するようにしましょう。

●#4-2ゼニカルについて

効能・効果

  • 肥満症、肥満の予防
  •  摂取する脂肪分に対してのみ有効です。すでについてしまっている皮下脂肪や内臓脂肪を減らす効果はありません。
  •  摂取する脂肪分が少ない場合の有効性は認められていません。
  • タンパク質、炭水化物の吸収を阻害しません。

薬の通販オンラインより引用

アメリカ合衆国における治験の結果、1年間の投与により5%の体重減少が見られた成人が60%、10%の体重減少が見られた成人が27%であった[2]。一方、偽薬群では5%体重減少が31%、10%体重減少が11%であった。なお、食欲は抑制しない。日本国内においては治験あるいは製造承認申請中である。

経口服用により腸内のリパーゼに作用し、結果的に腸管からの脂肪の吸収を阻害する。吸収されなかった脂肪は、大便として肛門を介して排泄される。

副作用

脂溶性ビタミンであるビタミンA、D、E、K、βカロテンの吸収も阻害されるので、これらビタミン類の摂取量を増やす必要がある。特に、βカロテンとビタミンEでは、血漿中濃度が統計的に有意に減少したため、オルリスタットとともに毎日脂溶性ビタミン補助剤を服用するように、という勧告をアメリカ食品医薬品局 (FDA) は支持している。

また、上記のように多くの脂肪が排泄されるため、ワックスエステルを多く含むバラムツなどの魚を大量に摂取した際のように、脂肪が肛門から漏れ出したり便意がコントロールできなくなるという問題もある

wikipediaより引用

摂取した脂肪吸収のカットが出来るので脂肪分が多い食事をされている方は効果を実感でるのではないでしょうか。ただ、現在付いている体脂肪等を落とす効果はありませんので、こちらもサノレックスと同様に「飲むだけで痩せる」というわけではありませんので注意が必要です。

■5.まとめ

抗肥満薬はダイエット効果・効能ばかりが注目されていますが、何事も上手い話ばかりではありません。また、薬は「食事療法と運動療法の補助を目的」としています。この事も忘れてはいけません。抗肥満薬の処方基準が厳しくなっているので、個人輸入で入手される方もいらっしゃるようですが、いつまでも薬を飲むわけにもいかないと思いますので「高度肥満でどうしても食欲が抑えられない方」が利用するようにしましょう。

まずは食事管理と運動療法にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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