ダイエット方法が増えすぎたのはなぜ?|痩せたい人が買っているものの正体
ダイエット方法が増えすぎたのはなぜ?
「痩せたい」と思ってダイエットについて調べると、パーソナルジム、スポーツジム、食事管理、サプリメント、宅配食、エステ、医療など、実にさまざまな選択肢が出てきます。
さらにSNSを見れば、毎日のように新しいダイエット方法やサービスが紹介されています。
では、なぜ「痩せたい」という一つの悩みに、これほど多くの商品やサービスが存在するのでしょうか。
その理由を、今回はダイエット市場の構造から考えてみます。
「痩せたい」という悩みは、一つではない
ダイエットをしたい人が抱えている悩みは、単純に「体重を減らしたい」だけではありません。
たとえば、次のような困りごとがあります。
- 何をすればいいのかわからない
- 一人では続けにくい
- 食事を考えるのが面倒
- 運動する時間が取れない
- できるだけ早く変わりたい
- できれば苦しいことは避けたい
- 今まで失敗してきたので、もう失敗したくない
こうして考えると、「痩せたい」という一つの悩みの中に、さまざまな小さな困りごとが含まれていることがわかります。
困りごとが商品やサービスになっていく
市場では、こうした困りごとに対応する形で商品やサービスが生まれていきます。
「何をすればいいかわからない」
ダイエットの情報を提供するサービスや、専門家による指導などが選択肢になります。
「一人では続けにくい」
トレーナーなどに伴走してもらうパーソナルジムのようなサービスがあります。
「食事を考えるのが面倒」
宅配食や食事管理アプリなど、食事にかかる手間を減らすサービスがあります。
「できるだけ早く変わりたい」
短期間での取り組みを特徴とするプログラムなどが選択肢になります。
つまり、ダイエット市場では「痩せる方法」だけが商品になっているわけではありません。
痩せるための行動をやりやすくすることそのものにも価値が生まれています。
岡山市でパーソナルジムを探している方も、単純に料金や設備だけを見るのではなく、岡山でのパーソナルトレーニングの選び方という視点から、自分が何に困っているのかを考えてみると選びやすくなります。
「行動が簡単になる」と「痩せることが簡単」は違う
ここで注意したいのが、ダイエットサービスを考えるときの「簡単」という言葉です。
たとえば、宅配食によって食事を考える手間が減ることはあります。
トレーナーに相談することで、一人で方法を調べたり迷ったりする時間が減ることもあります。
しかし、これは「痩せることそのものが簡単になる」という意味とは限りません。
ダイエットの結果は、サービスを購入した時点で決まるものではありません。
実際にどの程度体重が変化するかには、食事、運動、生活環境、実行できる頻度など、さまざまな要素が関係します。
そのため、ダイエット市場では「提供されるサービス」と「消費者が最終的に期待する結果」の間に、どうしても距離が生まれます。
ダイエット市場が複雑になりやすい理由
家電などの場合は、購入前に商品の機能や性能を比較できます。
一方、ダイエットでは「このサービスを買えば、あなたが何kg痩せる」と購入前に確定させることはできません。
それにもかかわらず、消費者が求めているのは最終的には「痩せる」という結果です。
そのため市場では、サービスそのものの特徴だけでなく、
- 簡単にできる
- 短期間で取り組める
- 自分に合っている
- 一人でやらなくていい
- 手間を減らせる
といった価値も重要になっていきます。
こうして競争が起こることで、ダイエットの方法や商品はさらに細分化されていきます。
ダイエット方法が増えたのではなく、困りごとが細分化された
このように考えると、「ダイエット方法が増えすぎた」という現象も、少し違って見えてきます。
もしかすると、単純にダイエット方法が増えたのではありません。
「痩せたい」という一つの悩みの中にある、さまざまな困りごとが細分化され、それぞれに商品やサービスが生まれてきた、と考えることもできます。
私たちはダイエットで何を買っているのか
ここまで考えると、ダイエットにお金を使うときの見方も少し変わります。
たとえば、購入しているのは単純な「痩せる方法」ではないのかもしれません。
- 時間を買っている
- 迷わなくていい環境を買っている
- 食事管理の手間を減らしている
- 誰かに見てもらう安心感を買っている
- 「今度こそ変われるかもしれない」という期待を買っている
もちろん、これらが悪いという話ではありません。
大切なのは、自分が何を求めてサービスを選んでいるのかを理解しておくことです。
まとめ
ダイエット市場にこれほど多くの方法があるのは、「痩せる方法」が無数に存在するからだけではありません。
「何をすればいいかわからない」「一人では続けにくい」「食事が面倒」「早く変わりたい」など、痩せたい人が抱えるさまざまな困りごとが細分化され、それぞれが商品やサービスになっていると考えることができます。
ただし、行動を簡単にすることと、痩せること自体が簡単になることは同じではありません。
だからこそダイエットでは、「何を買えば痩せるのか」だけではなく、「自分は何に困っていて、何を解決したくて、そのサービスを選ぶのか」を考えてみることも大切なのかもしれません。
これまでダイエットにお金を使ったことがある方は、「自分は本当は何を買っていたんだろう」と一度考えてみると、今までとは違った見方ができるかもしれません。

