「これだけやればOK」が危険な理由|ダイエットで知っておきたい「シンプル化」の落とし穴
「まずはこれだけやってください」「この3つだけ覚えれば大丈夫」「これだけやれば痩せられます」。
こうした言葉は、とても分かりやすく、行動を始めるきっかけにもなります。
実際、ダイエットでも仕事でも勉強でも、最初からたくさんのことをやろうとすると、「結局、何をすればいいの?」となってしまうことがあります。
一方で、分かりやすくするために情報を削りすぎると、別の問題が起こることもあります。
今回は、「やることをシンプルにすること」と「現実そのものをシンプルに考えること」は違う、という話について整理します。
「まずはこれだけ」が分かりやすい理由
人は、やることが多すぎると行動に移しにくくなることがあります。
例えばダイエットを始めるときに、
- 食事を細かく記録する
- 毎日運動する
- 睡眠時間を整える
- 間食を減らす
- 糖質を調整する
- タンパク質を増やす
と最初からたくさんのことを求められたら、「全部できるかな」と感じる人もいるでしょう。
そこで、「まずは毎日10分歩いてみましょう」のように、最初の行動を一つに絞る。
これは、現実を単純化しているのではなく、最初の一歩を踏み出しやすくしていると考えることができます。
「これだけやれば十分」に変わると注意が必要
問題は、「まずはこれだけやりましょう」という言葉が、いつの間にか「これだけやれば十分です」という意味に変わってしまうことです。
さらに、「これだけやれば結果が出ます」とまでなると、話は変わってきます。
例えば、ダイエットで「毎日10分歩く」という行動を始めることには意味があります。
しかし、「毎日10分歩けば痩せる」と考えるのは別の話です。
体重の変化には、食事量、日常の活動量、睡眠、生活環境など、さまざまな要素が関係します。
つまり、行動をシンプルにすることと、結果が生まれる仕組みまでシンプルにすることは同じではありません。
「やることを絞る」のは悪いことではない
では、ダイエットでは何をすればいいのでしょうか。
大切なのは、最初からすべてを完璧にやろうとすることではありません。
むしろ、今の自分にとって取り組みやすい行動を一つ選ぶことは、継続を考えるうえでも大切です。
私自身も誰かにアドバイスするとき、「まずはこれだけやってみましょう」と伝えることはあります。
やることが10個、20個と増えてしまえば、実際に行動すること自体が難しくなってしまうからです。
ただし、その一つだけがダイエットのすべてだとは考えません。
今は一つに絞っているだけで、必要に応じて後から別の行動を加えていけばいいからです。
ダイエットで「これだけ」を探しすぎない
ダイエットでは、「これだけやれば痩せる」という方法を探したくなることがあります。
できるだけ簡単な方法を知りたい、という気持ちは自然なものです。
ただ、重要なのは「何をすれば全部解決するのか」ではなく、今の自分は何から始めると動きやすいのかと考えてみることです。
例えば、食事を大きく変えることが難しい時期なら、まず食事の記録だけ始めてみる。運動不足が気になっているなら、短時間の散歩から始める。
このように最初の行動を小さくすることと、ダイエットそのものを単純なものだと考えることは分けて考える必要があります。
岡山で自分の生活に合わせたダイエットや運動について考えたい方は、岡山でのパーソナルトレーニングについてもご覧ください。
情報を削ることにも意味がある
複雑なことをそのまま説明すれば、情報としては正確になるかもしれません。
しかし、情報が多すぎれば、人はかえって動きにくくなることがあります。
だからこそ、伝える側が「今はここだけ」という形に整理することには意味があります。
一方で、削った情報まで「存在しないもの」として扱ってしまうと、現実とは違った理解につながる可能性があります。
つまり、分かりやすくするために情報を整理することと、現実そのものを単純なものとして扱うことは別なのです。
まとめ
「まずはこれだけやりましょう」という言葉は、決して悪いものではありません。
やることを一つに絞ることで、最初の一歩を踏み出しやすくなるという大きなメリットがあります。
ただし、
- まずはこれだけやる
- これだけやれば十分
- これだけやれば結果が出る
この3つは同じ意味ではありません。
大切なのは、現実を無理に簡単にすることではなく、複雑な現実の中から、今の自分が取り組みやすい一歩を選ぶことです。
「これだけやればOK」という情報を見たときも、それが「すべてを解決する方法」なのか、それとも「最初の一歩を分かりやすくしているだけ」なのか。
そこを分けて考えてみると、ダイエットや健康に関する情報との付き合い方も少し変わってくるかもしれません。
